2010年03月02日

為替差損益の税務〜外貨預金・利息

■円為替レートの推移

今年に入ってからも、
円相場は90円前後に張り付いたままで、
円高基調が続いています。

円高への傾向は固定し、
強くなっているような気配です。

そうなると、
外貨預金による為替差益を狙うことは
期待できません。
こういう現状では、むやみに
外貨預金の取り引きを行うよりも、
税務上の取り扱いを知っておく方が
有益かもしれません。


■外貨預金の利子

外貨預金の利息は利子所得です。
税額算出方法については、
外貨利息そのものに
直接税率をかけるのではなく、
外貨利息をいったん円換算した上で、
源泉分離課税として
税率20%(所得税15%+住民税5%)をかけて
源泉徴収することになっています。

つまり、確定申告をする必要はなく、
実際に受け取る利息額も
税引き後のものです。

円貨の預金利息の扱いと同じです。


■為替差益の所得

為替差損益は
総合課税の雑所得です。
ただし、
外貨建預貯金でその元本と利子を
予約レートで換算して支払う
こととされているものの差益だけは
利子所得と一緒の源泉分離課税です。

サラリーマンで
外貨預金をしていた場合は、
給与所得以外の所得が20万円以下のときの
確定申告不要については、
源泉分離課税の預金利息や為替差益は
その判定から除外されます。

判定対象は
予約レートに係らない為替差益の部分だけ
です。

とは言え、
医療費控除などを受けるために
確定申告を行うのであれば、
為替差益が20万円以下であっても、
その分も含めて確定申告する必要が
あります。


■為替差損の所得

なお、
為替差損がでた場合、
ほかに雑所得に該当する所得がなければ、
為替差損による雑所得は0円
となります。
雑所得の赤字は
他の所得の黒字との損益通算が
できないからです。

従って、
年金所得とか原稿料とか
FX店頭取引とかの雑所得が
ほかにある場合は、
被った為替差損は、
それらの雑所得とは損益通算できます。

例外として、
差金決済先物取引や
株式売買取引で雑所得となるもの
があったとしても
これらの雑所得は分離課税なので
損益通算対象外です。

源泉分離課税制度

受取利息の税金(利子所得)

金融類似商品と税金


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2010年3月2日(火)
posted by 税理士西塚智裕 at 11:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 所得税
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