2010年05月25日

税制適用と年齢〜早生まれは損?

早生まれは1年待たされる

所得控除において、
特定扶養親族や
老人控除対象配偶者や
老人扶養親族に該当する年齢になると
控除額が増える仕組みになっていますが、
この判定は12 月31 日で行います。

したがって、早生まれの人は
同級生がこれらの有利な控除を
受けられることになっても、
1 年間待たされます。

その意味で、早生まれは損なのです。


早生まれは1年分損する

それだけでなく、
早生まれの子を持つ親は
特定扶養控除で
公平に扱われていません。

平成22年までの制度で言えば、
特定扶養控除は
高卒なら高校3年間、
大卒なら高校大学の
7年間の教育費負担の家計への配慮として、
扶養控除額を増やしてくれる趣旨で
設けられていましたが、
1月から3月の間に生まれた早生まれ組は、
高卒なら高校2年生と3年生の2年間しか、
大卒なら大学4年生になった年までの6年間しか
特定扶養控除の適用がありません。

高校や大学を卒業して就職すると
所得が生ずることになり、
所得制限により
扶養親族に該当しないことになるからです。
(浪人して大学入学したり、
大学院に進学したり、就職浪人したり、
の場合には1年分の損は発生しません。)


早生まれは損の波及効果

所得税・住民税以外にも、
国民健康保険料や
国民年金保険料の減免制度、
公営住宅の入居収入基準、
ホームヘルプサービス事業費用負担基準、
母子家庭に支給される児童扶養手当の額
を確定するに当たっての所得基準、などで
特定扶養親族該当・非該当が関わっています。


前政権時代からずっと放置されてきた

これらは
明らかに法の下の不平等です。
ただ、この課税上の不公平について、
過去誰かが憲法違反といって争った
という形跡がありません。
しかし、
1月から3月の早生まれ組は
全体の4分の1を占めており、
量としては大変多く、
この制度的欠陥が認知されてしまうと、
運が悪いから我慢しろと言うことでは
済まなくなり、
世論も容易にこれを是認しなくなるように
思われます。


〒104-0061  東京都中央区銀座3-9-18 東銀座ビル304
税理士西塚事務所   TEL03-6226-5140

2010年5月25日(火)
posted by 税理士西塚智裕 at 10:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 所得税
この記事へのコメント
早生まれ高校1年生を持つ親です。
年末調整書類を本日記載していて、愕然としました。 こども手当は中学卒業の3月で終了しているのに、高校1年生の年には、扶養控除に該当しない、大学1年生にも特定扶養控除にはなれない。卒業して4月に就職すれば、扶養ではないので、大学4年生の分の控除は受けられない。
この不公平は、とても我慢できません。税法上決まっているからで、済ませられません。
こどもの扶養確定は1〜12月ではなく、4月〜3月にすれば不公平は解消されるのではないのでしょうか。
年末調整では、給与計算をする社労士事務所に
はねられてしまうので、確定申告で主張しようかと考えています。名古屋で棄却されているようですが。
全体の1/4は我慢している・・・なんで?
絶対おかしいです。
安倍晋三総理のホームページにも書き込みしました。
あと何をすればよいのでしょうか。
Posted by 徳野 留理子 at 2013年10月21日 22:15
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